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今更にも程がある『黄色い涙』感想(2/11追記あり)

2015年02月10日 23:36

嵐5人が出演して2007年に公開された映画『黄色い涙』ですが
先日ようやくDVDで観ることが出来まして、その感想です。
とはいえ嵐どうこうというよりは映画そのものの感想がメインの上
(書いてみたら予想以上に嵐関係なくなりました……。
嵐カテゴリに入れていいのか迷うくらいに)
正直なところを言うと、私はそこまで引っかからなかった、のが本音。
そしてネタバレ満載ですし、一応注釈はつけますが
基本的に観た方に向けて書いていますので、その辺りが全てOKという方のみ
この先お読みください。
観る前も観た後もあちこちで色々感想を読んで、まーあ見事に賛否両論だったんですが
そりゃそうなるだろうなあ、と思った、っつー話です。要約すると。


感想は追記にて。


最初にちょろっと説明。
栄介(二宮和也)……漫画家志望
章一(相葉雅紀)……ミュージシャン志望
圭 (大野智)………画家志望
竜三(櫻井翔)………作家志望
祐二(松本潤)………米屋の店員

ひょんなことから知り合った栄介と章一、圭、竜三。色々あって
章一たちは栄介の部屋に転がりこむことになる。
夢を追う若者たちのひと夏の青春群像劇。


一度観ただけなので色々抜けているところもあるかもですし
見え方も人それぞれだと思うので、あくまで私にはこう見えた、ということで。


えー。最初に忌憚ない思いを言わせてもらえれば、
とっとと働けよニート、
と思いました。はい。
この映画なんですが、
【夢を追うために頑張っている若者たち】と取るか
【現実から逃げているニート】と取るか
どちらに取るかによって全く印象からなにから変わって来るだろうなあと思います。

ニート、と言いましたけど栄介と他3人(祐二はちゃんと働いているので除外)では
全く意味合いが違ってくるんですよね。
というか別に栄介はニートではないんですよ。
きちんと漫画の仕事で働いてお金を稼ぎ、そのお金を生活費に充てて
描きたい漫画を描く、という、夢に向けてきちんと行動していますし。
なんですが、他の3人に関しては、挑戦すらしていないんですよね。

この映画を観た時に最初に思ったのが、
監督さん優しい人なんだろうなあ、でした。
でなんでそう思ったのかとしばらく考えてああそうかと思ったのが、
4人が4人とも、”才能がない” のかどうかは分からないんですよね。
少なくとも映画内でそういう言及は一切されていない、と。
栄介は編集長に「時代に合わない」と言われてしまいますが、
あくまで「この時代に合わない」であって、「面白くない」とは言っていないんですよ。
「もっと時代に合った漫画を描け」とは言っても「才能ないから止めろ」とは言わない。
他の3人に関しても、才能があるかどうかは分からないわけです。
だって何もしていないから。
例えば章一ならレコード会社に売り込みに行くとか路上で歌ってみるとかすれば
何らかの反応が返ってくるはずですし、圭も画商に売りに行くとか著名な先生のところに
絵を見せに行くとかすればなんらかの(映画内での)評価はくだされていたはずなんですよ。
(1行も書いていない竜三についてはここでは割愛)
でも一切何も描かれない。
これ完全に意図的だと思うのですね。才能があるかどうか分からないままに
始まり終わる、っていうのは。
しかも周囲も誰も咎めないんですよ。「金にならないから止めろ」とか誰も言わないし
皆なんだかんだ言いながらもサポートしてくれて、だから暮らしていける。
でもだからこそ引き際を自分で決めなければならない、という。

この監督が優しい人なんだろうなと思う部分は他にもあって
祐二以外の4人における序列が描かれていない、というところだったりします。
(祐二に関してはある種別のステージの人、ということで)
これ、厳しいことを言わせてもらえれば、はっきりとした序列が出来るはずなんですよ。
栄介>>>>>>>>>圭>>>章一>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>竜三
くらい。
まず栄介に関して言えば上にも書いた通り漫画でお金を稼ぎ、そして自分の描きたいものの
ために全力を尽くしている、という4人の中で唯一ニートではない人。
圭は(とりあえずは)自分の絵をお金に換えることが出来た人。
章一は一応は曲を完成させているしパチンコとはいえお金を稼げる人。
竜三はただの穀潰し。
竜三役の翔君が「竜三はダメ人間」と言っていましたけども
私に言わせればダメどころかクズにも程があるよなあ、と。
ただ、個人的に一番感情移入したのが竜三でした。
もうね!私かって思うくらいなんですよ!壮大なストーリーが頭の中にあるのに
全然具体化出来ないとか、理想ばかり大きくて現実が全然ついていってないとか。
あまりにも自分を見ているようでちょっと同族嫌悪すら覚えましたよ!(笑)。
そしてまたこの役を翔君がやったということがね。素晴らしいなと。
拙速は巧遅に勝る、と言いますけども、竜三もそうですが多分翔君も
分かっていても『拙速』が出来ない(出来なかった)人だと思うので。

でもってこの竜三なんですが、ごく一般的に考えれば
同じ立ち位置だと思っていた他の3人は皆それぞれお金を稼いだり作品を
完成したりしている中で一人だけ何もやっていない、と。
そこに対する焦りとか不安とか普通は感じるものだと思うんですけども、
あえてそれを描かないんですよね、この映画では。
竜三は、「ひとりだけ違う空気、時間が流れている人」だとインタビューで
翔君が語っていたんですけども、確かにそうなんですよね、もしここで
皆と同じ時間や空気の中にいたら焦りと不安で確実にもっとおかしくなるでしょうから。
でもそれはあえて描かない。
ずーっと、ゆったりとした優しい時間の中で時が過ぎる、と。

余談ですけど、作家で新人賞の選考委員もやっている知人が言っていたんですが、
ニートの一発逆転みたいな作品が毎回来るけども絶対面白くない、とか。
竜三見ながらその言葉を思い出していましたよ……。

で、最終的に3人は夢を諦めるわけなんですが、その最大の理由って
熱量の差だったんじゃないかと私は思っています。
栄介と一緒に住んで、栄介の(自分が描きたい)漫画への情熱を目の当たりにして
自分はここまで出来るだろうか。あれだけ時間も労力もかけた漫画を
「時代に合わないから」と切り捨てられて、それでもやりたいことを
やり続けられるだろうか、というのはそれぞれ自問自答したでしょうし。
そもそも3人は上にも書いた通り、動いていない、のですよ。
レコード会社行くとか著名な先生のところに行くとか賞に応募するとか
そういうアクションを一切起こしていない、と。
(章一君が最後のところでのど自慢大会に出場しますけども
あれはなんか想い出作り的な感じがしましたし)
その時点でもう熱量の差は明らかなわけです。
誰に何を言われたわけでもなく、才能がないと罵られたわけでもなく、
一緒に暮らしていく中で、俺はここまでの熱は無い、と気付かされたといいますか。

だから、すごいリアルな映画なんだよなーと思います。
栄介に何かを言われる前に三人が部屋を去って行くくだりとか
リアルだなあ、と。
ただ、リアルとリアリティって違うんですよね。
現実ってこんな感じなんだと思うんですよ。小さいことが少しずつ少しずつ積み重なって
最終的にコップから水が溢れることによって色々動き出す、となった時に
コップに水がギリギリまで入っていれば一滴の水でも溢れさすことは出来るんですよ。
実際現実ってそういうことが多いと思うのですね。
なんでそんな些細なことでこんなに怒るのか、みたいなことがあったとして、
確かにきっかけはほんの些細なことだったかもしれないけれどそれまで少しずつ
色々なことがたまっていてたまりにたまっての最後の一滴だった、とかね。
だから、すごいリアルだなと思いました。
ただ、リアリティって言い換えれば分かりやすさでもあると思うのです。
何らかのそれなりに大きな出来事があって、それこそ水がどばっとコップに入って
溢れ出すような、そういう分かりやすさ。
なので、映画(というより創作物全般か)に対して一番に何を求めるか、によって
この映画の評価って全く変わるだろうなーと思います。
リアルを求めるかリアリティを求めるか。
そしてリアルと書きましたけど、意図的(だと思う。きっと)に登場人物の色々な感情
(主にネガティブなことに関して)が描かれていないので、リアルなんだけど
ファンタジーでもある、という、その辺りのバランスはすごく絶妙だなと。
リアルだけどすごく優しい。
そういう監督のこだわりも感じられるので、好きな人は本当に好きな作品だと思います。
ただ私はフィクションに関してはリアリティを求める派だった、というだけのことで。

栄介は最後まで、いきなりやって来た居候3人に対してキレるわけでもなく
不眠不休で働いて稼いだお金をごく当たり前のように皆の生活費にされても
キレることもなく、出て行けと言おうと思ったらその前に3人がいなくなるということで
大きな争い事は起こらないままに終わるのかと思いきや、ですよ。
最後の最後で、元彼女に自分の描いている漫画について言われた時に
声を荒げるんですよね。
それがもうほんっとにカッコ良かったんですよねー。
それまでの栄介って誰に対しても強く言えないような気弱な感じがあったんですけど
自らの漫画に対するスタンスを否定された時にキレる姿がもうね!
その時のニノがマジでカッコ良かったです。一番昭和38年に溶け込んでいたのに(笑)。


嵐5人が出ているわけですが、それぞれの雰囲気が出ていたり
全く違う一面が見られたりと色々興味深かったです。
それにしても潤くんの岩手弁は見事の一言でした。
私は東北出身なのですが聞いていて全く違和感なかったですし。
あまりにも違和感なさすぎて最初出ていることすら気付かなかったですよ(笑)。


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上の記事を一度アップしたんですが、あっまっりっにっもっ嵐話しなさすぎだろうと
いうことで少しだけ追記することにしました。
とはいえ嵐というかニノの演技について。
私がニノの演技で好きなのがセリフを言わないシーンなんですね。
別にセリフを言っているところがダメとかではなくて、
ただ、何も言わないのにすごい伝わってくるというのが感じられるのが
好きなんですよ。
この映画で一番好きなニノの演技シーンが、栄介が酔っぱらって帰ってきたら
駅に3人が待っていて『ハハキトク』の電報を渡されるくだり。
何も言わないんですけど、すっごい伝わってくるんですよ、栄介の気持ちが。
どこ行ってたんだ、あちこち探したんだぞ何時間も待ったんだぞ、とか3人は
全く言わないんですけども、でも栄介には分かるんですよね。
3人が電報を見てから栄介のことをあちこち探しまくって、そして駅でずっと
いつ戻ってくるのかも分からないのにただ待っていたということが。
栄介はといえばひとりで酒を飲んで3人に対して愚痴って
「出てってくれ」と酒の力を借りて言おうとしていたわけですよ。
そんなんで戻ってきたら駅に3人が待っていて電報を見せる、と。
もうね、それこそ色々な気持ちが渦巻いたと思うのですね。
とうとう母親が、というのもですし、自分は飲んで愚痴っていた間も
この3人は待っていたのかというのもですし、そして多分、
栄介が実家に戻る間に3人がいなくなることも(手紙を読む前に)
分かっていたのだと思います。
そこはもう、一夏とはいえずっと一緒に過ごしてきたから。
出て行けと言おうと思っていたけれどいざいなくなるとなると寂しい、
でも一時の寂しさや憐憫で引き留めても同じことを繰り返すだけだと
栄介は分かっていて、だからもう何も言わずに実家に向かうんですけども、
その時のニノの演技がね! もうね!
そういう色々な気持ちが一気に伝わってきたんですよ! そりゃあもう!
ニノの演技の上手さは今更私が言うまでもないことですが、
このシーンがほんと! マジで! 素晴らしかったんですよ!
とりあえずニノファンでこの映画を観ていない人は観よう!
話はそれからだよ! (誰だお前)

で、実家に戻る汽車に乗った栄介が子供に自分の描いた漫画を
見せるシーン。
そこがまた素晴らしいんですよね、もう。
栄介って結局は4人での楽しい生活よりも夢を取った人だと思うのですね。
4人での生活は貧乏ながらも楽しかったと思うのですよ。
ひとつの青春といいますか。
でも4人でいたら自分の夢を追いかけることが出来ないからこそ
共同生活を止めようとしたのでしょうし、3人も去って行ったのだと思います。
で、元カノにキレるシーンですよ。
あれは3人との生活を蹴ってまで選んだ道をバカにされたことへの怒り
だったのだなあ、と。
またそこの演技も素晴らしくてですね。
とりあえずニノファンでこの映画観ていない人は以下略。
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プロフィール

海老原 梓

Author:海老原 梓
10月15日生まれ。山形県出身。
お笑い大好きです。
野球や、ハロプロはじめ女性アイドルも好きです。

2014年11月、15周年特番あれこれなどがきっかけで嵐にドハマリしました。一推しは松本潤くんです。泣き虫ちゃん(相松)を推しています。

2016年11月以降、Hey!Say!JUMPも応援するようになりました。一押しは中島裕翔くんです。やまゆとにテンションが上がります。

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